「幼稚園行かない!」
幼稚園に通い出して3ヶ月目。
泣き虫の息子は涙を流しながら毎朝、私に訴えるようになりました。
その理由は私にもうっすらわかっていました。
幼稚園って決まり事が多いんですよね。
何時から何時までこれをやって、終わったらこれやってあれやって、ちゃんとできないと怒られて、楽しいことは中断されて。
みんな一緒に同じことを強制される。
息子が年中さんになった時に、幼稚園の役員をやったのですが、私が様子を見て思った幼稚園の感想は『学校みたい。いや、軍隊みたい。』ということ。
そうなんです、幼稚園では学校へ進学することを前提に、学校に適応できるようにカリキュラムが組まれている。
いわば『小学校の予備校』のようなものなんですね。
行かないって理由はこれかあ・・。
大人しい息子は、きちんと先生の言う通りにできる、いわゆる「いい子」の部類の子だったと思います。
今もそうだと思います。
けれど、私は思ったのです。
確かに息子は先生から見たらいい子かもしれない。
けれど、こんな早い時期から先生の言うことをよく聞き、言う通りにすることを覚えてしまったら、大人しい息子は自分の意見を言えなくなってしまうのではないだろうか?
考えることをやめてしまうのではないだろうか?
それって、この子の人生にプラスにならないのではないだろうか?
むしろマイナスに働くのでは?
その頃、起業の準備をしながら私は、たくさんの人と知り合い、関わるようになり、その中で「不登校のこども、発達障害のこども」をもつお母さんがとても多いと言うことを感じていました。
そして、その頃、放課後デイサービスで、発達障害のあるお子さんの運動指導員をする機会もあり、直接、不登校や発達障害のある子どもと接する機会も多くありました。
私が直接子どもたちと接して感じたことは、みんな子どもらしい、子どもだよねってこと。
中には重度の障害のある子どもさんもいます。
でも、ほとんどは皆元気で、子どもらしい子供ばかり。
むしろ、素直すぎるんじゃない?と言うくらい。
皆普通の子じゃない?
これってどう言うことだろう?
元気でKYで大きな声を出したり、走り回ったり、それが子供ってものでしょ?
ちゃんと座ってお勉強なんて、相当いい子!じゃない?
喧嘩したり、ごねたり、拗ねたり、機嫌が悪かったり。
子どもだから気持ちを素直に表現できないのは当たり前じゃない?
なかなか機嫌が治らないことも大人だってあるよね?
大人だって言葉にできないこともあるよねえ?
子供だからできないことの方が多くて、当たり前なんじゃないの???
できないことを、子供のうちからできるようにさせる。
もしくは、子供を早くからコントロールできるようにする。
子どもであることを早く卒業させる。
子供から意思や自由を奪い、型にはめ、その中だけで子供を育てる。
それって、子供が喜ぶことじゃないよね?
子供にいいことでもないよね?
子供の自由と意思を奪うのがもしかして学校の役割?
それをして、喜ぶのは誰?得をするのは誰なの?
子供の自由と意思を奪うような教育っていいの?
そもそも学校が子供に合っていないんじゃないの???
この頃保育園に転園した息子は年長さんになり、小学校に通わせるタイムリミットが近づいていました。
不登校という学校に通わない選択をする子供たちがたくさんいること。
学校に適応できない子供が発達障害のレッテルを貼られているという疑問。
いじめで自殺する子供がいること。
その責任を先生は取らないこと。
黙殺することもニュースでよく見ていました。
たったひとり、やっとの思いで産んだ息子をこのまま学校に通わせてもいいんだろうか?
そして、解決する糸口が『フリースクール』にあるということに辿りついた私は、東京シューレのボランティア養成講座を受講することになるのです。
お電話でのお問い合わせ
tel:
※「WEBサイトを見た」とお伝えください。
営業時間:10時〜17時 / 定休日:水曜日・日曜日