妊活期のトレーニングの目的とは?
私が妊活期からのトレーニングをお勧めするのは、娠力を高めるからだけでなく、妊娠中から出産、産後の育児期に向けてからだのトラブルを防ぐことができるからです。
現代人は運動不足により、筋力が低下しています。
妊娠すると、おなかの赤ちゃんが10か月かけて3㌔前後まで成長します。
そして、赤ちゃんに栄養を送るため羊水や血液量が増加し、胎盤や子宮は大きくなり、産後の母乳のもとになる母体の皮下脂肪も増えます。
妊娠前の体重にもよりますが、妊婦さんに推奨される体重増加の目安は
- 低体重(BMI18.5未満)の方で9㌔~12㌔
- 標準(BMI18.5~25.0未満)の方で7~12㌔
- 肥満(BMI25.0以上)の方は医師の個別対応
となっています。
体重の増加に加えて、妊娠中は、妊娠を継続させるためのホルモンの働きで筋力が弱くなりやすい状態です。
赤ちゃんと自分の体重は重くなり、しかも筋力は弱くなりがちな妊娠期ですが、妊娠前から筋力がない状態であれば、妊娠していること自体がおかあさんにとって、とてもつらいことだということはわかっていただけるのではないでしょうか。
妊娠中に大きくなったおなかを支えているのは骨盤底筋です。
出産時も骨盤底筋は使われますが、おなかが大きく、重くなりすぎると骨盤底筋は大きく引き延ばされ、出産のために働きにくい状態になります。
出産後の体は、交通事故にあったのと同じくらいのダメージがあるということをご存じですか?
産後1ヶ月かけて体は自己修復されていきますが、何もしなければ筋力は弱いままです。
そのような体の状態で2人目、3人目と妊娠出産を重ねることになったとしたら・・。
筋力は年齢とともに衰えていくものですが、出産のダメージも重なり、体はきっとボロボロで育児がつらく、大変なものになってしまうでしょう。
産後は回復と育児のためにおかあさんは自分の時間をとることができません。
だから、赤ちゃんを授かる前からのからだつくり、トレーニングが必要だと考えています。
これまでは、妊娠中、産後の医療を必要としない体のトラブルはよくあることとして、ほおっておかれがちでした。
日本はこのような『ウィメンズヘルス』分野がとても遅れています。
そして、妊娠期のからだをケアする場所はごく限られていてほとんどありません。
少子化は進んでいて、女性が子供を必ず出産するわけではない時代です。
だからこそ、妊娠出産は特別で一生に一回あるかないかのかけがえのない体験になっていると私は思うのです。
それなのに、妊娠出産がとてもつらく苦しい体験になってしまったとしたら、とても悲しい・・・。
妊娠出産を経験しなくても、あなたのからだはあなたという人生を生きるためにかけがえのないもの。
生きるために、からだを健やかに保つことは本来絶対に必要不可欠なことだと思うのです。
トレーニングというときつい、つらい、面倒といった先入観があって、「どうでもいい」「あんまり興味ない」などと言われることもあるのですが、あなたのからだは取り替えの利かないかけがえのないものです。
からだをないがしろにせず、トレーニングにトライしてみることは、あなたにとってプラスになることはあってもマイナスになることは決してないと思います。
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